2015年8月9日日曜日

2015年台風13号通過後の安全確保作業の報告

2015年8月9日
IOSR活動報告
台風13号通過後のツアーフィールド安全確保作業


八重山の各地で被害をもたらした台風13号。
西表島でも断水や固定電話の不通、停電などをはじめしっかりと爪痕を残しました。

当然ながら山や沢も大きく様変わりしていました。


今日はかなりの被害がありそうなので朝7時集合。
チェックする場所は全部で5箇所。

まずは一番時間が掛かりそうな沢からスタート。
始まって早々、沢を覆うような倒木を撤去。



人手が多いと作業が早いです。



ここのルートは100%塞がれていました。
大ナタとノコギリで伐採は最小限に、安全確保ができる状態にしました。


沢の水量は多すぎず水質もクリアー。
明日以降のツアーは問題なさそうです。





ルートからは離れているが崩落し始めている箇所もチェック。
大きくは崩れていませんが、今後も注意して観察を続けていきます。

続いて被害が大きいであろう鍾乳洞へ。
駐車スペースを確保するところから始まりました。



予想通りの荒れ具合で、この作業無しでツアーは不可能な状態でした。
倒木と、それに付随する蔓の類が大きくルートを塞いでいます。


鍾乳洞の中はそれほど撤去するものもありませんでした。
ただ、水位が高いですから最も狭い場所で頭がやっと通る程度。



もちろん緊急時のエスケープルートも確認します。
避難ルートは通常ルートよりも人が通らないですから、しっかり作業しないと簡単に道を見失うことになります。


お昼休憩。
チョコバーや魚肉ソーセージ、おにぎりなどで手早く腹を満たします。
お互いツアー道具や場所の情報交換の場でもあります。


午後はキャニオニングの沢からスタート。


ヘルメットにシュノーケルマスク。
作業に専念するための、簡単で確実な保護具です。


ウィータースライダーの着地点。
泡の層の下まで確認します。


3人で川底チェック。
大物もテキパキ運び出します。



飛び込みポイントではない所の流木。
一見問題なさそうに見えますが、着衣の一部が引っかかった場合、水量によっては川の中に引き込まれます。
そんな可能性は限界までゼロに近づけたいのです。



飛び込みポイントもチェック。
後で聞くと、ここは他業者の方々が確認してくれていたようです。


しかし気になるものはすべて排除しました。


続いてもうひとつの洞窟へ。
ここは高潮の被害が著しく酷いところ。


無駄な怪我をしたくないので装備はしっかりと。
迅速に楽に作業出来ます。


ここも大きな倒木。
最小限にルート確保。


理由がわからないのですが、養生を外しても高潮の跡がありません。
以前、何でもなさそうな時に大きな被害に遭いました。


狭い部分を念の為確認しましたが、問題無し。
ガラスの割れたものを一つだけ発見したのでそれを拾った程度。
用意周到な時に限って被害はないものです。


そして最後はシャワークライミングの沢へ。
ここも大きな倒木多数でしたが、なんとかルートは確保しました。
山ルートと沢ルートの2グループに分かれて効率よく確認作業を終え、駐車場へ。
全員怪我無く全ての作業を終えることができました。

県道沿いにも多数の倒木と飛散物。
これも大手運送会社が撤去作業。

毎回の事で憂鬱な部分もありますが、この作業なくして現実的にも精神的にも安心できません。
明日は皆ツアーの予定。
これで気持ちにゆとりを持ち、安全なツアーを行えそうです。

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