2016年3月13日日曜日

IOSR活動報告 第一回 定例会


第一回 IOSR定例会
2016年3月13日 17:00~20:00
場所 : 「海歩人」事務所
 
2015年に行ったIOSRの活動は台風や大雨などによる影響が出たツアーフィールドの清掃・安全確認作業が中心でした。

しかし様々な情報の共有や個人では得られない組織としての活動に必要性を感じ、定例会開催の運びとなりました。


まずは現在各社ごとに設定してあるツアー催行基準ですが、これを合同で検証し意見交換を行った上で明確な共通基準として作成、共有します。

各社の認識や意見の違いを納得いくまで意見交換。
自分だけでは生まれにくい視点の意見や過去の事例や情報を持ち寄り、各ツアー場所ごとに最適な基準値を設定します。
 
西表島には河川の水位標が無い為、近日中に各沢における催行水位の基準設置場所の選定を行い、次回増水時に基準物の設置と撮影を行い、資料作成することに決定。



次に緊急時の連絡網と連絡方法について。
緊急時の連絡網は各社同様ですが、IOSRメンバー内での救助も想定し、事務局の連絡先を追加した連絡網も作成。

そしてツアー当日、開始前の各社ツアーコース情報と、ツアー終了後の帰着報告システムも作成。
定刻を過ぎても連絡が取れない場合、要請がなくてもレスキューへ向かう連携を取ることに決定。
個人事業主同士にとって最良の連携体制です。



その他ケイビングコースの新規エスケープルートについて、現在検討中の傷害保険内容について、次回定例会までの各社準備資料について話合い。


昨年各社で行った県外でのツアー研修参加や、参加した講習関係の情報交換などメンバー全員の共有物として今後に活かせる話し合いとなりました。

これからも変動するツアー事情や発生したツアートラブルの再発防止の為、情報の吸い上げと対策やPDCAをくり返し、連携体制を強化し組織としてツアー安全性の向上を図ってまいります。


本来であれば開業時点で完全な運営体制を整えていることが理想ではありますが、商売敵が協力し先達からの教えを乞い、お客様に高い安全性を提供できる より良い体制作りを行ってまいります。





2016年3月5日土曜日

2016年 第一回IOSRロープレスキュートレーニング

2016年3月5日
IOSR活動報告
第一回ロープレスキュートレーニング
場所:大富展望台



本日、第1回目となるロープレスキュートレーニングを行いました。
単管パイプで自作したレスキューフレームを使い、実際に荷重をかけて課題を確認する目的です。
実施したのはAフレーム。



西表島においてのレスキュー作業は少人数が前提となり、少ない人数でどういったレスキューが可能なのかを探る必要があります。

まず、ストレッチャーに人が乗った状態の荷重を1人で引き上げる負担がどのくらいかを確認。
今回は確認目的なので、ストレッチャーの引き上げは地上から50cm程度にし要救固定無しで行いました。
体重約80kgのビクテムの荷重を3倍力だと何とか引き上げられる状態、5倍力にするとだいぶ楽に引き上げられる事を確認しました。



次はビクテムとレスキュアー2人分の加重で確認。



これは5倍力を使っても1人では引き上げが厳しい状態。
もちろん力の個人差はあるとは思いますが、2人を引き上げる為にはメインに2人必要な事が分かりました。



その他、フレームを固定させるガイラインの重要さなど、実際に荷重をかけてみて分かる課題をメンバーで確認・反省会です。

サイドウェイ・Aもこのフレームで可能か確認。いずれこれも実際に固定して荷重テストをする予定です。


今回初めてフレームを使ったトレーニングでしたが、予想通り様々な課題が出てきました。
この課題をメンバーで共有し、次回に活かしたいと思います。

以上、活動報告でした。