2015年8月27日木曜日

ウィザーインフォメーション

本日と同じく明日〜明後日にかけては、気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや雨の天 気となり、所により雷を伴うでしょう

先日の台風でゲータ川や大見謝川のクーラ付近の洞窟は水量はかなり増えておりますので、明日も雨による増水などに注意が必要な日となります


IOSR事務局

2015年台風15号通過後の安全確保作業3日目 ユツン川

2015年8月27日
IOSR活動報告
台風15号通過後のツアーエリア安全確保作業 ユツン川エリア

前回の作業で回りきれなかったユツン川エリア。
台風13号の被害に追い打ちをかけるように通過していった台風15号。
いたるところに台風被害の爪痕が残されていました。












多くの人が訪れるルートにおいては既に倒木の撤去が終了しており安全が確認出来ました。
続いて飛び込みが出来るポイントにて流木チェック。

































飛び込みポイントに置いて危険な流木は無かったものの、念には念を入れて気になる小さな枝を撤去。
ここから沢エリアへ。

沢はかなりの増水状態になっており、ツアーをするには危険なレベルになっていました。















 ルート上に危険な流木を発見。




















撤去。
















他にも危険な流木を次々と撤去。
















さらに上流へ進んだところで倒木が沢を塞いでいる個所を発見。
場所はチョークストーンの手前約50mの場所。











ここは1人で全てを撤去する事は難しいと判断。
安全が確保出来る範囲で、のこぎりで倒木を細断しルートを確保。












残りの分は状況を見て対応したいと思います。
さらに上流へ登りチョークストーンポイント。
この滝の水量で全体の増水状況が伺えます。











この先のエスケープルートの一部が倒木により塞がっていたので、迂回路を作りました。












この先も危険な流木を撤去しながらもう一つの飛び込みポイントも確認。
安全を確認するため川へ潜ろうとしましたが増水した川の流れが強すぎて、川底までしっかりとは確認できませんでした。
ここはもう少し水量が治まってから再度確認が必要かと思われます。

 その上の沢エリアにおいて撤去が難しい倒木が枝に引っかかっていました。

今回はそのまま残留してありますので、撤去完了するまではこの下を通らないよう注意が必要です。


















その後も撤去を続けマヤロック支流分岐点まで確認を終了致しました。
途中のエスケープルート4本の安全確認も合わせて終了。
帰りのトレッキング道は既に他業者の皆さまにより撤去作業は終わっていました。
所々の撤去された倒木を見ると、今回の台風被害の大きさを実感します。
















最後に、今回の安全確認作業においては川の増水状況が著しく細部にわたっての確認が出来ていない可能性があります。
水量が落ち着いた時点で再度確認の必要がある状態ですので、ツアーで利用される際には十分な注意が必要です。

以上、活動報告でした。

2015年8月26日水曜日

フィールド情報

2015/08/26 AM8:00現在

昨晩から朝方にかけて断続的に降り続いた雨ではあります、大見謝川の水量はツアー開催可能レベルでした

昨日夕方より濁りは少なく水量も変化ありませんが夏の通常水位よりは多めの水量となっておりますので小さなお子さんを連れてのツアーは動水圧が高く滝壺直下ではPFDの浮力が足りなくなる可能性がありますので慎重なガイディングを行いましょう!

ゲータ川は2段目に上がる山道の後半の路面状態が非常に悪く滑落の危険がありますので十分に注意されてくださいませ

近日中に残留のザイルを設置予定です

IOSR事務局

2015年8月25日火曜日

2015年台風15号通過後の安全確保作業

2015年8月24、25日
IOSR活動報告
台風15号通過後のツアーエリア安全確保作業

石垣島を始め、八重山全体に多くの被害をもたらした台風15号。
ツアーエリアの荒れ具合もそれなりのものでした。

初日の8月24日の報告から。
各自ショップの台風対策撤収作業を終え、10時集合。
まずはユツン川付近の鍾乳洞へ。



洞口付近は高潮の影響はなく、周囲の倒木や飛散した枝の撤去のみで終了。
上流部からの砂の堆積も変化は見られませんでした。
 
 
続いてクーラ川付近の鍾乳洞。
 

最終の出口は増水により水没。
流れをせき止めていた枝や葉を撤去し、水位を下げるための対策を取りました。



倒木などを撤去し、ルートや駐車エリアは確保。
 
 
続いてゲーダ川の滝へ。
ここでは他の業者さんと共同作業になるところもありました。
お互いに助かる存在です。
 
ここの倒木が酷く、安全確保のために数本の倒木を移動させました。
 




初めの滝の上では豆のツルと倒木が絡み合っていましたが、細かく分けて滝壺へ投下後、撤去。




しかし滝の最上部にツルの塊が引っ掛かってしまい、安全確保できるロープなどの装備が無く、時間も迫ってきていたので翌日へ持ち越しとしました。

キャニオニングで使用する沢は安全確認まったく出来ずの状態でした。


8月25日
朝一番で昨日の続きを確認しようとしたところ、強い雨の予報を受け、濁ってしまう増水の前にキャニオニングの沢へ。


水中に沈んだ倒木は、最初の飛び込みエリアに大きなものが一本あったのみで、他には大きなものは見つかりませんでした。
 


ウォータースライダーの着水エリアも泳いで進むエリアも水中の流木はくまなく確認出来、安心してツアーが行える状態に出来ました。

この後、昨日のゲーダ川の滝へ。
かなり強い雨が降り、鉄砲水を懸念して天候回復の後にツルの塊を撤去。
その後、資機材取り扱い習得の為のトレーニングを実施。
トレーニングの様子は動画にて報告致します。


3番目の滝周辺にある小さな崩落部の大きな変化は無し。
今後も観察を続けます。


ユツン川の沢エリアは増水が落ち着いた頃に確認します。




資機材取り扱い習得の為のトレーニング(動画)


今後西表島でも普及するであろう本格的キャニオニングや本格的シャワークライミングで必要不可欠なロープワークと資機材の取り扱いなどをメンバー全員で行いました

メンバーの中にレスキュー3のTRR-T(テクニカルロープレスキュー)認定者も複数名在籍していますが、レスキューロープワークとツアーガイドとしてゲストを遊ばせながら自分(ガイド)を含めゲストの安全を確保する為のロープワークは 、かなり違う為、ツアーガイドとして習得しておかなければならない内容のトレーニングとなりました

今回は、第一回目
:ロープの特性や種類による取り扱い
:支点作成の基本
:倍力システム(Zリグ)
:資機材の取り扱い(アッセンダー各種/ディセンダー各種)
:様々なシチュエーションでのビレイ方法
:フィールドへのルート開拓におけるリスク(崩落や落石)
:その他基礎的な内容の全て

今後は回数を重ねメンバー全員が同じ技量に達したタイミングで高所からの傷病者の搬送を含めたレスキューワークを行う予定です


IOSR事務局

ウェザーインフォメーション 2015/08/25AM8:33現在

2015/08/25AM8:33現在
朝方に強い雨を降らす雲が通過した様です、東部地区はそれほどの雨ではありませんでしたが西部地雨はまとまった雨が降った様です

大見謝川は濁りはあまりないものの昨日よりの水位の上昇が確認できました、動水圧も非常に高く危険な状態です

飛び込みポイント水中や壺底の倒木等の安全確認が済んでおりませんので、本日までは大見謝川のキャニオニングは中止する事が望ましいと思われます

IOSRのメンバーはキャニオニングツアーを中止にし他の安全なポイントへコース変更を行いましょう!

 IOSR事務局

2015年8月22日土曜日

AED(自動体外式除細動器)導入のお知らせ。

この度AED(自動体外式除細動器)を導入致しました。


日本光電製カルジオライフ
AED-2100
サイズ 100(高さ)×265(幅)×320(奥行)(mm)
質量 2.7kg(バッテリー、電極パッド含む)
操作ガイダンス音声+心臓マッサージのリズム音
心電記録心電波形+操作ログ(最大3件・90分 1件最大30分)
セルフチェック機能チェック頻度:毎日と毎月
チェック項目:
毎日:バッテリ、電極パッド、内部電子回路、ショックボタン、ソフトウェア
毎月:バッテリ(負荷状態)、電極パッド、内部電子回路、高電圧回路(最大エネルギーでの充放電)、ショックボタン、ソフトウェア
  • ※チェック結果はインジケーターに表示。異常時は10秒毎にアラーム音も鳴動。
電池交換サイクル:概ね3年及び使用時に交換
連続稼働時間:4時間
または、電気ショック:140回
電極パッド
交換サイクル
概ね2年及び使用時に補充交換

  • 電極パッドの交換なくモードの切り換えにより、小児(未就学児)と成人(小学生以上)に使用が可能
    (小児用電極パッドが不要です)
  • 心臓マッサージ(胸骨圧迫)のテンポをリズム音でガイド
  • 心電解析開始から電気ショックが可能となるまでの時間を8秒以内に短縮


国内で毎年およそ6万人もの心臓突然死が発生していると推計されている昨今、AEDを使用する事により心停止に陥った方の生存率は45%にものぼると言われています。

AEDがあれば必ず助かるというわけではありませんが、少なくとも生存率はかなり高くなります。
年間約38万人もの観光客が訪れる西表島において、1人でも多くの心停止による死亡者を減らすための一助になればと思います。



西表島にてアウトフィッタ―業を営む皆さま。
AEDは「西表島ゆくる」の車(白の100系ハイエース)に車載しております。
万が一の際はためらう事無くご連絡・ご使用下さいますようお知らせ致します。

2015年8月13日木曜日

蜂の巣の撤去作業


 2015年8月13日
IOSR活動報告
エスケープルートにおける蜂の巣撤去と安全確認作業

昨日、アシナガバチと思われる蜂の刺咬傷がIOSRメンバーのツアー中に発生。
再発防止策として蜂の巣撤去作業を行いました。
 
場所はユツン川の本流とマヤロックの滝行き支流合流地点の数百メートル下流地点。
下流から3本目のエスケープルートのルートから至近距離。

作業員に怪我はなく無事作業終了。
他のエスケープルートも目視確認したが、他の蜂の巣の発見は無し。






今後も通常ルート、エスケープルートの蜂の巣に注意が必要です。

その後、下流から二箇所目の飛び込みポイントに沈んでいた大型流木も撤去作業。
前回時間の関係で保留にしておいた流木。


ツアーに影響の無いところへ移動させました。
飛び込みに直接影響は無いかもしれませんが、これで付近に流木はないので安心してツアーを行えそうです。

以上報告終了です。










2015年8月9日日曜日

2015年台風13号通過後の安全確保作業の報告

2015年8月9日
IOSR活動報告
台風13号通過後のツアーフィールド安全確保作業


八重山の各地で被害をもたらした台風13号。
西表島でも断水や固定電話の不通、停電などをはじめしっかりと爪痕を残しました。

当然ながら山や沢も大きく様変わりしていました。


今日はかなりの被害がありそうなので朝7時集合。
チェックする場所は全部で5箇所。

まずは一番時間が掛かりそうな沢からスタート。
始まって早々、沢を覆うような倒木を撤去。



人手が多いと作業が早いです。



ここのルートは100%塞がれていました。
大ナタとノコギリで伐採は最小限に、安全確保ができる状態にしました。


沢の水量は多すぎず水質もクリアー。
明日以降のツアーは問題なさそうです。





ルートからは離れているが崩落し始めている箇所もチェック。
大きくは崩れていませんが、今後も注意して観察を続けていきます。

続いて被害が大きいであろう鍾乳洞へ。
駐車スペースを確保するところから始まりました。



予想通りの荒れ具合で、この作業無しでツアーは不可能な状態でした。
倒木と、それに付随する蔓の類が大きくルートを塞いでいます。


鍾乳洞の中はそれほど撤去するものもありませんでした。
ただ、水位が高いですから最も狭い場所で頭がやっと通る程度。



もちろん緊急時のエスケープルートも確認します。
避難ルートは通常ルートよりも人が通らないですから、しっかり作業しないと簡単に道を見失うことになります。


お昼休憩。
チョコバーや魚肉ソーセージ、おにぎりなどで手早く腹を満たします。
お互いツアー道具や場所の情報交換の場でもあります。


午後はキャニオニングの沢からスタート。


ヘルメットにシュノーケルマスク。
作業に専念するための、簡単で確実な保護具です。


ウィータースライダーの着地点。
泡の層の下まで確認します。


3人で川底チェック。
大物もテキパキ運び出します。



飛び込みポイントではない所の流木。
一見問題なさそうに見えますが、着衣の一部が引っかかった場合、水量によっては川の中に引き込まれます。
そんな可能性は限界までゼロに近づけたいのです。



飛び込みポイントもチェック。
後で聞くと、ここは他業者の方々が確認してくれていたようです。


しかし気になるものはすべて排除しました。


続いてもうひとつの洞窟へ。
ここは高潮の被害が著しく酷いところ。


無駄な怪我をしたくないので装備はしっかりと。
迅速に楽に作業出来ます。


ここも大きな倒木。
最小限にルート確保。


理由がわからないのですが、養生を外しても高潮の跡がありません。
以前、何でもなさそうな時に大きな被害に遭いました。


狭い部分を念の為確認しましたが、問題無し。
ガラスの割れたものを一つだけ発見したのでそれを拾った程度。
用意周到な時に限って被害はないものです。


そして最後はシャワークライミングの沢へ。
ここも大きな倒木多数でしたが、なんとかルートは確保しました。
山ルートと沢ルートの2グループに分かれて効率よく確認作業を終え、駐車場へ。
全員怪我無く全ての作業を終えることができました。

県道沿いにも多数の倒木と飛散物。
これも大手運送会社が撤去作業。

毎回の事で憂鬱な部分もありますが、この作業なくして現実的にも精神的にも安心できません。
明日は皆ツアーの予定。
これで気持ちにゆとりを持ち、安全なツアーを行えそうです。