2015年7月11日
IOSR活動報告
台風9号通過後のフィールド安全確認作業及びリアルハザード撤去作業
八重山地方は暴風域に接近するのみに留まった今回の台風9号。
暴風波浪警報は発令されたものの、雨は少なく、台風通過後に吹き返しの西寄りの風が西表島西部に吹いた程度。
最大瞬間風速は26.5mで停電も無く、被害は少ない台風となりました。
今回の台風後安全確認作業は4名体制。
復旧作業の難航も視野に入れ、役割分担により迅速な作業を行います。
まずはユツン川河口域にある鍾乳洞の洞口調査。
漂着した流木などを見る限り、高潮気味だった昨夜。
洞口の状態が気になります。
台風対策として毎回養生を行っています。
これも迅速な復旧作業の為。
今回の被害はほぼ無く、高潮の影響は思ったほどではありませんでした。
せっかくなので出口より入洞し、今まで出せなかった長い流木を出します。
ここはこれで終了。
割れたガラスも2つ撤去し、安全確認は終了。
車で移動し、クーラ川付近の鍾乳洞へ。
ここは風の影響が強いエリアにあたり、増水は無くても風の影響が。
自然環境へのダメージも考慮し、ルート確保は最小限にとどめます。
ここは安全確認を行わずにお客さんを連れている状態では対処出来ない程に荒れていました。
続いてキャニオニングの沢へ。
お客様が入る可能性があるところは、くまなく探ります。
濁りが入っているので潜水を繰り返し確認。
数本の沈んだ流木を確認、回収。
台風後に1本も沈んでいない事は珍しく、水面に向かって沈んでいた流木を過去に何度か目撃しています。
増水量は酷くはありませんでしたが確認しない事には安心してツアーを引率することは出来ません。
ここで昼食休憩。
色々な情報交換が行われ、非常に有意義な時間。
続いてゲーダ川へ。
ここは上流部で僅かに崩落している箇所があり、経過観察が必要な場所。
右上部が問題の箇所。
ツアーで使用するルートとは離れていますが、今後も経過観察を行い必要であればツアー内容の再編も視野に入れています。
こういった情報を一人で収集・検討せず様々な視点で考えられるのが組織のメリットです。
増水はみられるものの、結果的にツアーが可能な範囲内での増水となり、明日以降沢のコンディションとしては最高の状態です。
今年もお客様に安全で満足度の高い体験をして頂くために台風・大雨後の安全確認を行います。
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